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イギリス 1ソヴリン金貨 1958年 エリザベス2世 ヤングヘッド UNC
イギリス 1ソヴリン金貨 1958年 エリザベス2世 ヤングヘッド UNC エリザベス2世 (1926?)
直径:約21.5mm 重量:約8g? 金品位:0.917
発行枚数:約8,700,000枚
エリザベス2世はグレートブリテンと北部アイルランドだけの女王だと思ったら大間違いだ。 イギリス連邦なんと16カ国もの女王なのである。
聞いて驚いてはいけない。でも、びっくりさせるために16の国名を書く。
まずはオーストラリアの女王だ。これでだいたい「えっ」と驚く。そしてカナダの女王でもある。 で、2度びっくり。さらにニュージーランドときて、ジャマイカ、パプアニューギニア、バハマ、バルバドス、グレナダ、ツバル、ソロモン諸島・・・と以下省略するが全部の女王と聞いては驚きの連続だったのではないだろうか。
まあ19世紀には地球の半分を影響下に置いていた地球の大家さんみたいな女王だから、驚くこともないか・・・。それにしても16カ国の君主というのは、国を持ったことがないので女王の気持ちは分からないが、庭付き一軒家に住みたいなんて思わないのでしょうなぁ・・・。
エリザベスは「2歳から恐ろしいほど威厳と沈思のある態度だった」というから、一般庶民なら可愛くないガキだった。
で、エリザベスの女王即位を予測するものは誰もいなかったのになっちゃったという、人生なにがあるか分からないダークホースの大穴だ。
父さんは映画「英国王のスピーチ」ですっかりおなじみの吃音のヨーク公、アルバートだ。
先にアルバートの兄、エドワード8世が国王の座についたのだが、このエドワード8世がマザコンのド塊で、年上の人妻ばかりを好きになり、ついにというか、なるべくしてなったというか、わずか王位11カ月にして、自分より年上で、1度離婚歴のあるしかも人妻という、なんでそんな問題山積みの女性と恋におちいっちゃったのか分からないが、そんなアメリカ女と結婚してあっけなく退位。
しかし、この兄ちゃん国王、あっぱれなことにラジオ放送で「国王である前に、一人の男性でありたい」とか「愛する女性の支えと助けなしには、国王の責務を果たせない」などと自分の本心を打ち明けた退位文を読みあげて、英国中のみならず世界中が大パニックにおちいっている最中、弟のアルバートに王位が転がりこんじゃったのである。
ハマチは出世してブリになるが、アルバートも出世してジョージ6世になる。
その娘がエリザベス2世だ。
イギリス人は、エリザベス2世が大好だ。
同じタイプの1ソヴリンを年齢別20歳代、アラサー、アラフォー、アラフィフ・・・と四回発行している。デザイナーはぜんぶ違う。
一番若い顔がこの蔵出しコインだ。
彫刻家のメアリー・ギリックの作だが、実に初々しい。まるで女優だ。 今のシルバー・エイジ、エリザベスのイメージで固まっている現代人からみると、あまりの美しさに 2度、3度眼をこすって食い入るように眺め、次にホワイ・・・と溜息をついて人生の無情を感じてしまうほどである。
頭には王冠ではなく月桂冠。
典型的な地金型金貨で、値段がお手頃なので若い人の定期預金代わり、年配者の年金代わりに、親から子供へのプレゼント、ご婦人から若いツバメに・・・と利用方法は無数だ。
幸せを祈りつつ・・・。
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