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ドイツ ニュルンベルグ 4ダカット金貨 1703年 羊と旗 UNC
ドイツ ニュルンベルグ 4ダカット金貨 1703年 羊と旗 UNC
直径:約34mm 重量:約13.91gm 金品位:0.9860
私の好きなニュルンベルグのコインだ。
ニュルンベルグは神聖ローマ帝国最大の自由都市、商業都市であった。
むろんそのために莫大な上納金を神聖ローマ帝国に払っていたのだが。
で、神聖ローマ帝国は、カソリックをバックにしたハプスブルグ家とプロテスタントを後ろ盾にした 反ハプスブルグみたいな同盟側との30年戦争が1618年から1648年まで続いたが、ニュルンベルグも巻き添えを食う。
自由都市だけあって、反カソリックのフリーメーソンが活躍し、貿易、芸術も伝統的に強い。バロック音楽で有名なパッヘルベルはこの都市生まれだ。
かわいい羊ちゃんである。
迷える子羊?
いや、ギリシャ神話に出てくる金羊毛から、ヨーロッパでは救済守護神的アイドルになっているのだ。 ブルックス・ブラザーズのマークも同じだ。
またゴールデン・フリース(金羊毛)騎士団もそこからきている。
この羊は、まだ日本人は地球が丸いなんて、思っていなかった江戸時代前期、ちゃんと丸い地球の上に 乗っているからすごい。
抱えているのはPAXの旗。「自由都市ニュルンベルグの支配による平和」というほどの意味。
コインの表にも裏にも1703年なんて数字はない。
暗号になっている。
大文字を拾ってゆくとCMDICIIだ。
C=100
M=1000
D=500
I=1
で全部足す。
C M D I C I I
100+1000+500+1+100+1+1=1703年だ
この羊ちゃんコインは、分かるか分からないほど波打っている。これはロール圧縮で造っているからで、このコインの場合の本物の証拠になっている。
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