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ブラジル 6400レイス金貨 1803年 EF マリア1世  

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ブラジル 6400レイス金貨 1803年 EF マリア1世(1734-1816)

直径:約30mm 重量:約14gm 金品位:0.917

マリア1世は、ポルトガルの女王です。 むろんジョゼ1世のお姫様ですが、1760年に叔父さんのペドロと結婚します。 1777年になって夫との二人三脚、共同統治者として女王に即位し、1786年夫の死去後は自動的に単独の統治者となります。

はじめのころは国政に手腕を発揮し、時の運も味方して貿易が絶好調、特にブラジルとイギリスの中間国として、ワイン、砂糖で栄えますが、エンジョイする期間は短かった。 母、夫、長男を相次いで失い、さらには1789年に勃発したフランス革命、ルイ16世とマリー・アントワネットのギロチン処刑にショックを覚え、精神に異常をきたします。 古今東西、近世までの支配者は、おおむね近親結婚を重ねている関係上、遺伝子的に問題があり、それに加えて戦争、暗殺、陰謀渦巻く命懸けの裏切りなど、今では考えられないくらいのプレッシャーとストレスから、たいがいどこかおかしい。 人生の価値の計り方は、とても難しいのですが、幸せを願うものとして、むしろ彼女にとっては、恐ろしい現実が理解できなくなって、かえってよかったともいえなくもありません。 今は天国で心穏やかに暮らしています。なに、なぜ分かるかって? 瞑想すると感謝の言葉が伝わってくるのですよ。「私のコインを大切にしてくれてありがたく思う。礼として、そちを天国で見守っておるぞよ」

今回の蔵出しの金貨は、本国ポルトガルと植民地ブラジルで発行されています。 1795年ものは、226,000枚発行されております。 6400レイス金貨はスペインの4エクスード金貨と同価値であり、夫の死後の単独統治時代に発行された名品です。 18世紀末頃の流行の衣装と一本、一本が丁寧に描かれた髪形をご覧あれ、精巧な仕事です。

RSS Feed  Posted on 2013-02-21 | Posted in 最新情報 | Comments Closed

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