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ポルトガル ペカ(6400レイス)金貨 1835年 マリア2世 EF+
ポルトガル ペカ(6400レイス)金貨 1835年 マリア2世(1819-1853) EF+
直径:約31mm 重量:14.342gm 金品位:0.917
発行枚数:2989枚
ポルトガルの摂政ジョアンの息子、ペトロ1世はヘナチョコだ。
1808年、英雄ナポレオンがリスボンに近付くと、戦わずにそそくさとブラジルに逃亡する。
なんとポルトガルの宮廷ごと、そっくり逃げちゃうのだ。
ポルトガルの女王マリア1世が死ぬと、摂政のジョアンがトコロテン式に王位に突き出され、その息子ペトロ1世にもトコロテン式に王太子の座が転がり込む。
で、ペトロ1世は、オーストリアの皇帝フランツ1世の次女と結婚する。
しかし若くして妻が死ぬ。
ペトロ1世はヘナチョコのくせに、相手が弱いと俄然兇暴になるタイプで、妻の早死はペトロのDVが原因だと言われている。
1821年、ヨーロッパでの脅威が薄れると、宮庭は古巣のポルトガルに戻るが、ペトロ1世は居残り、翌年どさくさにまぎれて独立し、ブラジル帝国の初代皇帝となってしまうのである。
しかし才能がない。
アルゼンチンとの戦争に敗れ、愛人の宮廷での我がままを許し、インフレを招き、側近と国民が離反、もともとヘナチョコなものだからあっさりと王位継承権を娘のマリア2世に譲ってしまうのである。
1834年、マリア2世15歳、名実ともにポルトガルの女王となる。
ナポレオンの養子の孫と結婚したがすぐ病死。
翌年、ザクセンのフェルナンド公と再婚する。マリア2世の治世時代、国は比較的安定している。
ヘナチョコの親父と違って、マリア2世は人気があり、そっくりな3種類のコインを発行する。
なにが違うかというと髪型だ。
1、大盛りだんご、2、小盛りだんご、3、短いポニーテール。
蔵出しコインを見ていただきたい。
もうお分かりだろう、これは短いポニーテール・コイン。
発行枚数はわずか2989枚、将来が大いに期待できる一枚だ。
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