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モロッコ タンジール 500ディルハム金貨 1954年 UNC 

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モロッコ タンジール 500ディルハム金貨 1954年 UNC

直径:22.5mm 重量:33.93gm 金品位:0.917

 

注目すべきは「世界初の1オンス金貨」だということである。

なんにつけても初物には価値がある。

500ディルハムなんて単位が刻印されているが、通用させるつもりはなかったので金貨というより金塊に近い。

 

裏の刻印は「1トロイオンス、31.103gmの金、品位9167」そして「N.M.ROTHSCHILD&SON」となっている。

ようするに、かのロスチャイルド家が精製したコインなのである。

表には第一銀行、タンジール。

 

なぜ発行場所がモロッコのタンジールか?

その前に、モロッコの正式名称が興味深い。

聖徳太子は自分の国を「日出る国の天子」と言ったが、モロッコは逆だ。

正式名はアラビア語のアル=マムラカ・アル=マグリビーヤ。「日の没する地の王国」である。

日没なんて縁起悪くないのか?

と、つい日本人は心配してしまうが、価値観が違う。砂漠の夕日は美しく、涼しいのだ。

モロッコは1956年に独立するまではフランス領で、蔵出しコインは、独立2年前生まれだ。

ヘラクレスの裸像が描かれている。ヘラクレスとユダヤ系ドイツ人のロスチャイルド家と、どうつながるのかは不明である。

 

そもそもロスチャイルド家は、アンティーク・コイン商だ。

1801年、ヨーロッパ最大の遺産を相続したヴィルヘルム1世(ドイツ中央部ヘッセン選帝侯)の財産管理を任され、巨万の富を得る。

彼を見習って、せっせと蔵出しコインを買って貯めれば、将来ロスチャイルドのような大富豪になるかもしれない。よけいなことだが。

 

ロスチャイルドは石油、鉄道、鉱山、ダイアモンドのデヴィアス・・・ありとあらゆるものに投資し、数え出したら嫌になるくらいカネをバラまいているが、なんといっても金貸しでノシ上がる。

ロスチャイルド家の金融群は三つに分かれている。

1つはスイスを拠点にした金融群、2つ目はパリが拠点で、3つ目はロンドンだ。

そしてそれぞれが、複数の銀行、複数の保険会社などを所有しているというのだから、もう雲上人だが、みなさんだってロスチャイルドゆかりの品を家における。

そうこの蔵出しコインだ

 

地金型として売り出したものだが、しかしそんじょそこらにある毎年売られている地金型とは違って、1954年の1回こっきりである。

つまり地金型からアンティーク・コインの領域に格上げになる、出世コイン。

ロスチャイルドの出世コインを持てば金運がつくというのは、加治だけの思い込みだろうか?。

RSS Feed  Posted on 2013-02-21 | Posted in 最新情報 | Comments Closed

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