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ローマ帝国 デナリウス銀貨 第14代ローマ皇帝 ハドリアヌス
ローマ帝国 デナリウス銀貨 AD134-138
第14代ローマ皇帝 ハドリアヌス(76-138)
直径:約17.2mm 重量:約3.3gm
映画「テルマエ・ロマエ」でキュートな上戸彩ちゃんが、手にとって謎をとくシーンの、あのハドリアヌス帝のコインだ。
若者の反応は早い! あっという間に、このコインが日本から消えてなくなってしまっていたのである。
ハドリアヌスは卑弥呼より200年も昔の人物。
卑弥呼のことはほとんど不明だが、ハドリアヌスはコインで顔も分かるし、なにをやったのかまでもが 詳しく分かっている。
日本史は隠蔽と偽装の上に成り立っているのだけれど、政治的にあちらは秘密主義じゃないので歴史家は 助かる。
ではどんな時代だったのか?
18世紀の歴史家ギボンが「人類がもっとも幸せであった時代」というのはネルウァ、トラヤヌス、ハドリアヌス、アントニュウス・ピウス、マルクス・アウレリウスの五賢帝の時代を指す。そりゃいくらなんでも言い過きだが、21世紀の歴史作家加治は、中でもハドリアヌスが一番賢人であったという思いだ。
膨張主義をやめ、ゲルマンやパルティアとのくだらん戦争を収束させ、国内問題に取り組む。
官僚制と法を整備し、ローマ帝国を均一化し、国内はぐっと安定した。
表は月桂冠をかぶっているハドリアヌスの肖像で、1700年前のコインであることを考えれば状態は 素晴らしい。
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