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ローマ帝国 デナリウス銀貨 AD117 第14代ローマ皇帝 ハドリアヌス
ローマ帝国 デナリウス銀貨 AD117 第14代ローマ皇帝 ハドリアヌス(76-138)
直径:約18mm 重量:約2.88gm
映画「テルマエ・ロマエ」でキュートな上戸彩ちゃんが、手にとって謎をとくシーンの、あのハドリアヌス帝のコインだ。
若者の反応は早い! あっという間に、このコインが日本から消えてなくなってしまっていたのである。
ハドリアヌスは卑弥呼より200年も昔の人物。
卑弥呼のことはほとんど不明だが、ハドリアヌスはコインで顔も分かるし、なにをやったのかまでもが詳しく分かっている。
隠蔽と偽装の日本史と違って、あちらは政治的に秘密主義じゃないので歴史家は助かる。
ではどんな時代だったのか?
18世紀の歴史家ギボンが「人類がもっとも幸せであった時代」というのはネルウァ、トラヤヌス、ハドリアヌス、アントニュウス・ピウス、マルクス・アウレリウスの五賢帝の時代を指す。そりゃいくらなんでも言い過きだが、21世紀のヘロドトス加治将一は、中でもハドリアヌスが一番賢人であったと思う。
膨張主義をやめ、ゲルマンやパルティアとのくだらん戦争を収束させ、国内問題に取り組む。
官僚制と法を整備し、ローマ帝国を均一化したので、国内はぐっと安定した。
表は月桂冠をかぶっているハドリアヌスの肖像、1850年前のコインであることを考えれば状態は素晴らしい。
このコイン、卑弥呼より150年以上前のものだぞ。驚異の古代力を取り込め!
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