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神聖ローマ帝国 (ベルギー ブラバント) 1レアルドール金貨 NO DATE カール5世 UNC
神聖ローマ帝国(ベルギー ブラバント)1レアルドール金貨 NO DATE(1521~1540) カール5世 UNC
直径:約27mm 重量:約5.32gm FR56
カール5世(フランス語シャルル、スペイン語カルロス・1500?1558)
表:カール5世 裏:双頭の鷲
カール5世は神聖ローマ帝国皇帝およびスペイン国王だ。
ネーデルランド(ベルギー、オランダ、ルクセンブルグにまたがる低地地域)の領主フィリップとカスティーリャ(のちのスペイン王国の中核になる国)の女王イザベル1世の間に生まれたのが、カール5世だ。祖父は神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアン1世、祖母はブルゴーニュ女公マリーときたひにゃ、もう血筋だけでハハーと頭が下がっちまうほどの大貫録。
しかし裏を返せば、父方はハプスブルグ家の神聖ローマ皇帝であるもののドイツ人とは言い難く、母はスペイン出身だがカール5世が育ったのは現在のベルギーなので、フランス語が母国語。パリをこよなく愛し、社交界ではシャルル・カンなどと呼ばれ、ようするに無国籍人間となっちまったのである。
下の別号を見ればすぐ分かる。
ブルゴーニュ公、ブラバント公、フランドル伯、ルクセンブルグ公、ネーデルランド君主、ミラノ公、ナポリ王、シチリア王、これ全部を兼ねている。欲張り!
いろんな言葉がペラペラでカール5世の 「I speak Spanish to God, Italian to Women , French to Men,German to horse」 (私は神にはスペイン語で話し、女性にはイタリア語、男にはフランス語、そしてドイツ語は馬に語る)という有名な台詞があるが、ここまでくれば、もう勝手にしやがれである。
蔵出しコインは、なるほどハプスブルグ家のイノキ顎を持つカール5世だ。
神聖ローマ帝国の皇帝のくせに、ドイツ・コインにはカール5世の肖像コインは1枚もない。ドイツに住んでなかったせいだが、そんなわけでドイツ人コレクターは、珍しいカール5世肖像入りを必死で集めるのだ。ドイツ語なんて、馬用だなんて言われているのに・・・。
(フランス ベサンコン 1ピストール金貨 カール5世の解説引用)
幸せを祈りつつ・・・。
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